印鑑書体の間違いない選び方

誰も教えてくれない印鑑書体の選び方ですが、実はある基準を基に考えていきます。ここでは10種類近くある印鑑の書体の中から、印鑑の用途別におすすめの書体を紹介しています。

印鑑の書体はこうして選べ!

たくさんある印鑑の書体

篆書体、隷書体、古印体など、印鑑を作る時には10種類近くある書体の中から選んで注文しなければなりません。

数が少ないのでそんなに悩まないように思いますが、実は「何を基準に選んだらいいか分からない」と印鑑の書体について悩む人は意外と多いものです。

印鑑の書体を選ぶ前に、まずはまずは印鑑の書体の特徴を知っておきましょう。

篆書体(てんしょたい)

日本銀行発行のお札や、日本で最も古い印鑑である「漢委奴国王」にも使われている由緒正しい書体です。
現代で使っている文字とは形が異なる場合も多いですが、特徴的な書体なので読み取りづらく、偽造しにくいと言われています。

吉相体(きっそうたい)

蒙書体を基本に書かれていますが、上下左右斜めの八方向に広がることから、「八方篆書」とも呼ばれています。
開運印相に良く使われる書体で、風水などを基準に印鑑を作る際によく用いられます。
非常に稀ではありますが、文字照合がしづらい(名前と合致しているか判断できない)ことがあるため、実印登録ができないことがあります。

印相体(いんそうたい)

篆書体を基本に、全ての文字が1つに繋がるようにしてデザインされている書体です。
文字の線が枠に接している部分が多いため、強度の補強にもなっています。
強い印象を与える書体ですので、女性よりは男性の印鑑に使われるのが良いとされています。

古印体(こいんたい)

全体的に丸みがあり、墨溜まり、途切れ、欠けが特徴の書体です。
大和古印など日本では昔から使われてきた独特の味わいを表現することができます。

隷書体(れいしょたい)

篆書体をより読みやすく、実用的にした書体で、バランスが取れた印鑑になります。
現代的な印象を受けますが、紀元前から続いている歴史の古い書体です。

行書体(ぎょうしょたい)

日常生活で最も使われる楷書体を崩して作られました。
漢字の止め・跳ね・払いがしっかりと表現されるため、流れるような美しさと力強さの両方を表現できます。

印鑑種類別書体の選び方

実印

実印は公正証書、保険金の受け取り、車や不動産の購入といった非常に大切な場面で用いられる印鑑です。
そのため、押印ひとつで非常に強い効力を発揮しますので、読みやすさよりも万が一のことがあっても偽造されにくい書体を選ぶのがポイントです。

おすすめ印鑑書体:篆書体、印相体

銀行印

銀行の口座開設、銀行での契約(保険、ローンなど)で使用される印鑑です。
銀行に関連した用途でしか使われませんが、こちらも実印同様大切な場面で使うものですので、偽造されにくい書体を選ぶと良いとされています。

おすすめ印鑑書体:篆書体、印相体、吉相体

認印

認印は実印や銀行印に比べ、日常生活に則した場面で使用することが多く、使用頻度の高い印鑑です。
また仕事でも使用するため、誰の押印か一目で分かるように、読みやすさを重視して作るのがおすすめです。

おすすめ印鑑書体:古印体、隷書体、楷書体、行書体

ひらがな・カタカナで作る印鑑

名前にひらがなやカタカナが入っている方の場合、どの書体を選んでもほとんどがそのままの形で表現されてしまいます。
特に実印や銀行印を作る場合には、偽造しにくい書体を用いるのが良いので、ひらがなやカタカナもアレンジして表現される印相体を使うのがおすすめです。

法人印鑑

法人用の実印・銀行印・代表印などは会社の契約などで使用する重要な印鑑です。
非常に大切な印鑑ですから、トラブルの起きにくく、偽造されにくい書体を選ぶと安心です。

おすすめ印鑑書体:篆書体、印相体

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